2018/11/15 15:52
お肌って、思ったより丈夫なんですよ。

お肌というと、
女性は敏感でか弱いものだと考えている方が多いのではありませんか?
『肌が丈夫です』
と言うと、
いかにも鈍感でか弱き女性のイメージから
ほど遠いと感じてしまうのかもしれません。
だから、
敏感肌用化粧品を使う方が多いのかもしれません。
でも、それは間違いです。
肌は硬い亀の甲羅や卵の殻と
同じタンパク質でできていますが、
実にしなやかですね。
笑ったり怒ったり、
しなやかに伸びたり縮んだりします。
また、
卵の殻と比較しても、強い薬品に溶けることもないのです。
というわけで、
特にアレルギーのせいで肌のトラブルを起こす方以外は、
あまり気にする必要はないのです。
いつも水分がキープされて
うるおいのある状態であれば、
キメがそろい、
刺激や乾燥から肌を守るようにできているのです。
また、お風呂に長く浸かっていても、
お湯が皮膚の中にすべて吸収されて
ブクブクになることもありませんよね。
つまり肌は、しなやかではありますが、
中にモノを入れないのです。
化粧水や乳液が肌に浸透し、、、
という
表現をよく使いますが、
肌の表面である角質層にさえなかなか
馴染ませることは困難なのです。
保湿剤として有名な
ヒアルロン酸やコラーゲンは、
一般的には肌に入らない、
つまり
肌より大きい分子である水と同じく中には入らないのです。
ただ、水はあっという間に蒸発し乾燥しますが、
ヒアルロン酸は水と違って肌表面で水分をキープする
という違いはあります。
だいぶ前に、
化粧したうえに、水分を与えるとしっとりするということで、
エビアン水を肌に吹きかける美容法が流行しましたが、
これは問題ですね。
このように、
今まで、化粧品にまつわる間違った情報がたくさん出回りました。
まず、
化粧品は化学品だということです。
自然化粧品というネーミングに惹かれる方がいますが
それは間違いです。
例えば、
クリームや乳液の原料である油性成分は、
鉱物油からも植物油、そして動物油からも作ることができます。
そしてもともと、自然のモノから化粧品を作るのです。
~柳原智子の『化粧伝(けわいでん)』④へつづく~